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クルマのトラブル対処

ガソリン車に軽油を入れた場合の対処法!少量間違えただけなら大丈夫?

最近はセルフのガソリンスタンドが増えて、利用者が多くなりました。

セルフのガソリンスタンドは、スタッフが対応しないので、人件費がかからない分、燃料代も安いので、私たちにとっては嬉しい限りですよね。

ただし…。

入れる燃料の種類を間違えても、ほとんどの場合誰も気がついてくれません。

あなたがもし、ガソリン車に軽油を入れてしまったら、どうしますか?

間違えて入れてしまった場合は、早急に対処する必要があります!

正しい処置をしないと、車の故障だけでなく、身の危険にさらされることになりますよ!

入れた後に気がついたときの対処法と、間違えても少量なら大丈夫なのか、またどのくらい大丈夫なのかどうか等を調査してみました!

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ガソリン車に軽油を入れた場合の対処法

ガソリンの給油。

「間違えるわけない!」と、誰もが思うと思いますが、実は結構多いんです。

間違えた理由の多くは、

  • うっかりしていた
  • 軽自動車には「軽油」と勘違いしていた
  • 会社の車やレンタカーなど普段乗らない車だった

などで、油断してるとそのときは訪れます…。

 

仕事帰りにクタクタになって燃料入れてたら、軽自動車に軽油入れちゃってた!とか、まじで笑えないですからね…。

 

ちなみに筆者も誤給油した経験があるので、みなさんには気を付けていただきたいと、心から思います。

 

では早速、対処法について説明していきます。

ガソリン車に軽油を間違えて入れてしまった場合は、まずやるべきことがあります。

  • ロードサービスを呼ぶ
  • 車の整備工場に電話する
  • 車の整備士がいるガソリンスタンドに電話する

上記いずれかの対処を行い、車を取りに来てもらいます。

※注意!!※

このとき注意しなければならないのは、エンジンをかけないことです!

 

もし万が一気づかずに走行した場合、車が不具合を起こし、故障に繋がります!

エンジンをかけることで、軽油が混じった燃料がまわり始め異常をきたし始めるので、エンジンはかけないようにしてください。

具体的な症状は後ほど説明していきます。

 

 

また、ガソリンスタンドはセルフの場合であっても店員さんに声をかけられるので、もしも分からなければ真っ先に店員さんに相談してみましょう。

また、レッカーやロードサービスを呼ぶ時には自分が加入している保険屋さんや、JAFにも連絡していくことをオススメします。

 

 

レッカー車に来てもらったら、あとは知識のある整備士にお任せしてください。

ピットが併設しているガソリンスタンドでは、そのままスタッフ相談し、処置を依頼するようにしましょう。

実際にどんな処置を行うのかと言うと、下記のようになります。

  1. ガソリンタンクの燃料を全て抜く
  2. タンク内の洗浄をする
  3. 改めてガソリンを入れる
  4. 燃料管の空気を抜く

要は、軽油を含む全ての燃料を抜くことで、リセットし、改めてガソリンを入れるんですね。

 

液体なので隅々まで、専用の器具を使って取り除いていくんです。

 

正直自分でできる処置ではないので、必ず知識のある整備士などに、依頼するようにしましょう。

 

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気づかずに走行したらどうなるの?

もし誤給油したことに気づかずに走行した場合は、車に不具合が生じ、最終的にエンジンが故障し完全に停止します。

最悪の場合は、車から発火し炎上する可能性もあるので、大変危険です!

具体的にどんな不具合が起きるかと言うと…

  • 加速が鈍くなる
  • エンジンから異音がする
  • 黒い排気ガスが出る

乗っていれば大抵の場合、異常に気がつくはずです。

気がついたら早急に車を停め、エンジンを停止し、先ほど説明したように、レッカー車を呼んで早急に処置をしてもらってください。

対処は早ければ早いほどいいです。

 

修理費用はどのくらい?

誤給油してしまうと少なからず修理費(タンクから燃料を抜いたりする作業費を含む)が発生します。

これは仕方のないことですね。

修理費用はその時の車の状態によって、変わります。

  • タンク内の洗浄等で2~5万円
  • エンジン内の洗浄が必要な場合はさらに5~15万円

最大30万円までの費用が必要になる可能性もあるんです!

たった一回の間違いが、ここまでなるとは思ってもみないですよね…。

 

でも、そのまま走行するほど危険なことはありませんので、必ず正しい処置を行うようにしてくださいね。

 

保険は適用される?

保険の種類にもよりますが、車両保険を使えることがあります。

保証の範囲が広い「一般タイプ」に加入していれば、偶然な事故として保険の適用は可能なんです!

ただし、「限定タイプ」にしている場合は、補償範囲が狭いので、補償対象にならない可能性が高いです。

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保険の契約内容を確認し、わからないようであれば、保険会社に直接確認してみるといいでしょう。

また、あらかじめできるのであれば、自動車保険の一括見積などを利用し一般見積もりの保険料を見直しておくことをオススメします。

一括見積の方法については、こちらの関連記事を参考にしてください。

ガソリンと軽油の違い

同じ燃料なのに、なぜ間違えたら車が故障するのか疑問に思う方もいると思います。

その理由は、下記の2つの違いにあるんです。

  • 燃料の特性の違い
  • エンジンの仕組みの違い

燃料の特性の違い

ガソリンと軽油は、どちらも原料は「石油」で車の燃料として使われますが、似て非なるものです。

その大きな違いは、石油から燃料になるまでの過程が違いにあるんですね。

簡単に説明すると…
ガソリンは、石油を熱して、30℃~230℃の間で発生する蒸気を採取して作られるのに対し、軽油は140℃~380℃で発生する蒸気から採取されるのです。
  • ガソリンは、より低い温度で蒸発するので、常温でも燃える
  • 軽油は、より高温の蒸発し燃える

要は、燃えるときの温度が異なると言うことですね。

 エンジンの仕組みの違い

上記のように、ガソリンと軽油には燃えるときの温度が違うという特性があるので、エンジン自体ももその特性に合わせた作りになっています。

ガソリンエンジンに対し、軽油を入れると、エンジンが対応できず、燃料として使えないばかりか、エンジン自体が故障してしまうというわけなんですね。

 

少量間違えただけなら大丈夫?

ガソリン車に軽油を入れても少量なら大丈夫って聞いたことありませんか?

実際これは本当です。

ただし「少量」と言うのは、ガソリンとの比率を表すので、空のタンクに軽油を入れて走行したらほとんどの場合はアウトですよ!

問題なく走行できる割合(許容範囲)はガソリンの量に対して軽油5~10%と言われています。

具体的に言うと、ガソリン50Lのうち、2.5~5Lが軽油でも大丈夫ということですね。

ですが、正直おすすめはできません。

というのも少なからず、軽油は入っているので、エンジンに負担をかけることは確かですし、必ずしも、エンジンに支障はないという保証はないからです!

大丈夫だろうと早急に処置をしなかったばっかりに、のちのちエンジンがが不具合を起こし、車を買い換えることになったりしたら、元もこもありません!

そのまま走行して異常がなければ問題はないですが、大事をとってガソリンスタンドの店員さんに相談したり、きちんと処置をしてもらった方が安心して車に乗ることができるでしょう。

給油を間違えないようにするには?

燃料の種類を間違えないようにするには、確認が大切です。

簡単なことなんですが、確認を怠ったときに事故は起こるんです。

確認する項目は2つです。

  • 車の油種(燃料の種類)を確認する
  • 給油ノズルの色を確認する

では、順番に紹介していきます。

車の油種(燃料の種類)を確認する

車の燃料の種類が確認できる箇所ですが、ほとんどの場合給油口の扉の裏側に記載しています。

  • レギュラーガソリン
  • 無鉛ハイオク(または無鉛プレミアム)
  • 軽油

この3つのうちどれかが記載されていますので、確認して給油するようにしてください。

筆者はガソリンスタンドで働いていた経験がありますが、給油前には必ず車の燃料の種類を声に出して確認していました。

さすがにセルフのガソリンスタンドで、「ガソリン、確認OK!」と声に出さなくてもいいですが、心のなかで言うだけでも違いますよ。

給油ノズルの色を確認する

ほとんどの方はご存知かと思いますが、給油ノズルは燃料の種類ごとに色が違うんですね。

  • レギュラーガソリンは赤色
  • ハイオクガソリンは黄色もしくは緑色
  • 軽油は緑色もしくは黒色
  • 灯油は青色

ですね。

店舗や会社によって多少異なるので、色だけでなくきちんと文字も確認して給油するようにしましょう!

間違えないように自分でステッカーなど作るのもいいですね!

 

まとめ

ガソリン車に軽油を入れてしまったときの対処法や危険性などについて、わかっていただけたでしょうか?

誤給油してしまったとき、とにかく守って欲しいのは、「エンジンをかけない」ということです。

走行した後に気がついた場合は仕方ないですが、エンジンに軽油が入れば修理費なども変わってきますので、極力エンジンをかけずに、処置を行うようにしましょう!

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