洗車が楽になる高圧洗浄機。
今や、洗車機の高圧洗浄機能だけでなく、数年前から一般家庭用の高圧洗浄機も販売され、洗車に用いることがスタンダードになりつつありますね。
ですが、この高圧洗浄機、その名の通り水を高圧で噴射して車のボディに当てて汚れを落とすため、塗装への影響を不安視する声も聞かれます。
これを読んでる方の中でも、塗装を痛めていないか不安になったことあるでしょう。
また、これから使ってみたい方も、効果や注意点を知った上で使いたいと思いますよね!
今回は、高圧洗浄機の車への使い方と、それに伴う注意点、塗装に影響はないのか、きちんと解説していきたいと思います!
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お好きな所からお読み下さい
自動車用の高圧洗浄機の種類をチェック
高圧洗浄機と一口に言っても、その種類は実にさまざま。
簡単に一括りにできない所がまた特徴でもあるんですよね。では、高圧洗浄機の種類を順番におさらいしていってみましょう。
高圧洗浄機には
- ユニバーサルモーター
- インダクションモーター
- ガソリンエンジン
これら3タイプがあります。
それぞれ特徴が異なりますので、順番にチェックして比較してみましょう!
インダクションモーター
水圧や耐久性など、どこをとっても優秀で、業務用に使われることも多いのが特徴です。
重さはそれなりに重くなりますが、モーターの音が比較的静かなので、住宅地やマンションなど騒音が気になる場所での使用にもおすすめです。
ただし、東日本(50Hz)と西日本(60Hz)それぞれの地域でしか使えないのが、デメリットとして挙げられます。
日本は東日本と西日本で電力の周波数が違い、どちらかでしか対応出来ないということです。
購入される場合は、お住いの地域を確認してから買いましょう。
ユニバーサルモーター
続いてユニバーサルモーターは全国共用で使用できるので、周波数を気にする必要はありません。
しかし、水圧や耐久性を見てみると、性能は劣る部分が多いです。広い面積を洗浄する場合や、ひどい汚れには不向きでしょう。
また、モーター音が大きいので、使用する時間帯などに注意が必要です。
メリットとしては、コンパクトで比較的軽いものが多いので、洗車や網戸の洗浄には適しています。
お手軽な家庭用としては、一つあると邪魔にならず便利ですね。
こんなのがあれば大掃除のときにも大活躍ですよ。
高圧洗浄機は、ケルヒャーが目立ちますけれど、さいきんではアイリスオーヤマやヒダカなど、国産メーカーのものも安価で高性能・丈夫なものが多くなっています。ぜひチェックしてみてください。
ガソリンエンジン(発動機タイプ)
最強高圧洗浄機ですね。エンジンを動力としているので、電源が無い場所使えることも特徴。
また、水圧がかなり高いので、長年蓄積した汚れでも、きれいに落とします。
かなり強力な洗浄力が特徴なので、大型の機械や、建物の外壁などに活躍しますね!
ただし、重量が重く、高価ものが多いため、一般的には業務用として使用されています。リースでレンタルするのが一般的です。
それぞれの特徴を表でまとめてみましたので、比較してみてください!
インダクションモーター | ユニバーサルモーター | ガソリンエンジン | |
---|---|---|---|
音の大きさ | ◎ | △ | ☓ |
水圧 |
◯ 最大7.5MPa~9MPa程度 |
△
最大6~7.5MPa程度 |
◎ 最大14MPa程度 |
耐久性 |
◎ 約5年 |
△
約1~3年 |
◎
約5年以上 |
重さ | 普通
約12kg程度 |
軽い
約8kg程度 |
重い 約25kg程度 |
電源 | 50Hz(東日本)/60Hz(西日本)どちらか | 全国共用 | 不要 |
それぞれの特徴を踏まえると、車の洗浄という意味では、「インダクションモーターの高圧洗浄機がベストな選択」と言えそうですね!
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高圧洗浄機の車への使い方と注意点
高圧洗浄機って何となく使い方が難しそう…
そう思う方も少なくないはず。
でも、高圧洗浄機は、同梱されているパーツをきちんとはめていけば、簡単に使えますし、操作も簡単です。
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メーカーによって多少異なりますが、高圧洗浄機の基本的な使い方を説明していきましょう!
手順は下記の通りです。
- 給水ホースを水道に取り付ける
- 高圧ホースとノズルをトリガーガンにセットする
- 洗浄する
1.給水ホースを水道に取り付ける
一般的な高圧洗浄機は、吸水ホースを水道の蛇口に取り付けて使います。
通常、ネジとワンタッチ、2つのタイプがあります。洗濯機の給水ホースと同じような感じですね。
特に難しいことはありませんが、洗車中はずれたりしないように、しっかりと取り付けるようにしましょう。
ただ、水道が近くになくて使えない場合もありますよね。その場合は自給式や給水タンクタイプの高圧洗浄機が活躍します!
自給式は、バケツに水を用意し、その中に専用のホースを入れることによって、給水しながら洗浄できます。
給水タンクがあるものは、タンクに水をセットするだけでOKです!
ちなみに、水道に直接取り付けるタイプと自給式の2WAYタイプもあります!
2.高圧ホースとノズルをトリガーガンにセットする
ちなみに、付属のノズルには通常ストレートタイプとワイドタイプのノズルが付いています。
もしくは手元で、洗浄範囲を調節できるものもありますね。
ストレートタイプ
頑固な汚れをピンポイントに狙って洗浄するときに使います。洗浄範囲を狭めることで、水圧が一点に集中し、汚れが落ちやすいです。
洗車ならば、虫取りやタイヤハウスの泥汚れなどに効果的といえます。
ワイドタイプ
洗浄範囲が広いので、効果的に汚れを落とすことが出来ます。
汚れが広範囲に渡るときは、全体の汚れを効率よく落としてくれます。
メーカーによっては、この他にもブラシタイプや下部洗浄用タイプなど様々なバリエーションのノズルが販売されています。
気になる汚れのタイプによって、ノズルを追加で購入すると、さらに洗車が楽しくなりそうですね♪
3.洗浄する
セッティングが完了したら、コンセントと電源を入れ、後はノズルを引くだけです!
トリガーを引くと水が噴射され、離すと水が止まるという仕組みです。簡単ですよね。
高圧洗浄機の操作自体はとても簡単ですが、洗車の際に注意してほしいことが、4つあります。
- 塗装の状態やパーツを確認する
- タイヤハウス内は程々に
- エンジンルーム、マフラーには吹きかけ厳禁
- 油分や水垢は落ちない
塗装の状態やパーツを確認する
これはどういうことかというと、リペアや再塗装、後づけのパーツなどがついている場合、ふっ飛ばされます!
わざわざ集中的に水を当てることはないと思いますが、思っているより高圧洗浄機のパワーはありますので、塗装が弱いところや再塗装の部分はなるべく避けたり、外せるパーツはは外してから洗浄するようにしてください!
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タイヤハウス内は程々に
タイヤハウスの付近には様々車にとって大切な部品やパーツがあります。
高圧洗浄機をピンポイントに行うことで、それらが破損する可能性がでてきます。
例えば、ブレーキホース破損 は重大です。 ブレーキ関係の部品に高圧水があたって破損した場合、ブレーキが効かなくなるという事案も発生しかねません。
非常に重大な事故につながるので、車体のホイール周りの洗浄にも注意が必要です。
ワイドタイプのノズルなどで水圧を落として洗浄するといいでしょう。
エンジンルーム、マフラーには吹きかけ厳禁
同様に、ボンネット内のラジエターやボンネットめがけて故意に高圧洗浄をかけるのも宜しくありません。
奥まったところの配管がもげてしまったり、バッテリーのターミナルから漏電なんかした日にゃ高圧洗浄が仇となって大事故に発展しますので…。
当たり前ですが、マフラーの穴の中にも水を突っ込まないようにしましょう。できればガムテープなどで目張りしておいたほうが安全です。
油分や水垢は落ちない
知ってる方も多いと思いますが、高圧洗浄機で、油分や水垢は落ちません。
高圧洗浄は基本的に泥や砂汚れを落としてくれるもので、車のボディを傷つけにくくするため、手洗いの前にあらかたの汚れを落とすのに適しています。
ただ正確に言うと、水だけでは落ちない、ということです。
最近の高圧洗浄機は、専用洗剤を取り付けられるタイプのものもあるので、一台あれば、だいぶ洗車が楽になりますね!
高圧洗浄は塗装を傷めたりしない?

先に結論から言うと、高圧洗浄だけで塗装が傷つくことはほとんどありません。
ただ、先ほども書いたとおり、塗装の状態によっては傷つける(剥がれる)危険性はあります。
高圧洗浄機のウリは、噴射の際に相当な圧力をかけることで、すごい勢いで水を噴射し、汚れを落とせる!ということです。
よって、どれだけ圧力を加えられるかが、高圧洗浄機の最大のポイントになります。
汚れを落とす、ということだけを考えるならばこの高圧洗浄機はとても有効ですが、車へ使用する場合、少なからず塗装への負担はありますので、使い方に注意が必要です。
買ったばかりの新車の状態なら何の心配もありませんが、熱や紫外線で塗装が劣化したところに高圧洗浄機を使うと、もちろん傷付いたり剥がれたりすることがあります。
もちろん樹脂パーツなどにも同じことがいえます。
塗装が傷つく可能性はゼロではないということを知った上で、洗車を楽にしてくれる高圧洗浄機を使ってみるといいですね。
まとめ
高圧洗浄機の種類から使い方まで幅広く書いてきましたが、いかがだったでしょうか?
今回のおさらいとして、高圧洗浄機の水圧は、最大のメリットでもあり、デメリットでもあるということです。
- 使い方や注意点を把握した上で使用すること
- 塗装やパーツが弱い部分には使用しないこと
この2つを念頭において水圧をうまく調整しながら使用すれば、きっと洗車の強い味方になってくれること、間違いなしですね!
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