愛車の鉄粉、気にしたことありますか?
ほとんどの人は気にしたことがないでしょう。だって、車に乗ってて何の影響もないし、言ってもそんなに目立たないですからね。
でもよーく気にしてみると、黒い斑点がいっぱい!白色車や淡色車だとかなりわかりますよね。
黒色車や濃色車など目では見えにくい色でも、触ってみれば一発でわかります。確かめ方は、タバコの箱の包装ビニールを指にはめてボディを撫でると……!
これを放置すると鉄粉が劣化し、塗装面にダメージを与えることになるので、鉄粉は定期的に除去したいところ。
- でも車に突き刺さった鉄粉って、そもそもなんで刺さるの?
- 一体どうやってやるんだろう?
- 何か対策はないの?
そう思っている方、ご安心ください!
今回は車の鉄粉対策をはじめ、鉄板アイテム「粘土」での除去方法と使い方まとめました!
これであなたの車もツルツル滑らかボディになっちゃいますよ!是非読んで試してみてください。
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お好きな所からお読み下さい
そもそも車に鉄粉が付く原因は?
そもそも鉄粉て何なの?どこから来たの?と思いますよね。
倒すには敵を知る必要があります!
そこでまず、鉄粉が発生する主な要因を知っておきましょう。
要因は主に2つあります。
- 車のブレーキダスト
- 地域性や保管環境
一体どういうことか、簡単に解説していきますね。
鉄粉が付く原因その1.車のブレーキダスト
これは、走行中ブレーキをかけたときにできる、部品の削りカスのようなものです。
ホイールもこのブレーキダストによりすぐ汚れます。ブレーキダストが発生しやすい輸入車なんかは特にそうですよね。
また、車は鉄の塊なので、ブレーキだけでなく様々な部品が同じように削られ、鉄の粉塵が発生します。
そしてこれらが、静電気によってボディに付着するという仕組みなんです。
鉄粉が付く原因その2.地域性や保管環境
地域性や駐車場などの保管環境も大いに影響を及ぼします。
地方に行くとそれほど鉄粉がひどいザラザラの車はほとんどありません。空気中に鉄粉が少ないからですね。
ですが、交通量の多い地域に住んでいる方、特に工場地帯に住んでる方の車は、鉄粉がつきやすく、目で見ても手で触ってもわかるくらいひどい車も多いです。
工業地帯では、工場から出る煙に鉄粉が含まれており、それが空気中を漂い車に付着してしまうんですね。
以上の理由から、ボディの中でも特に、ボンネットやルーフ、リアに集中して付着していることが多いんです。
筆者は、この工業地帯と呼ばれるところで、お客様の車をコーティングをしていた経験がありますが、ハッキリ言って凄いです。鉄粉の量が半端じゃない!
状態がひどい場合は、鉄粉除去の作業だけで2時間以上かかることもありました…
そのくらい地域性には差があるということですね。
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車のボディについた鉄粉チェックの方法
ボディを目で見ても鉄粉がついているかわからない!という人もいると思います。
確かに黒色車や濃色車では、ほとんど見えないですからね。
その場合、洗車の後、乾いたタオルやクロスを(広げた状態)でボディを撫でてみるとわかります。
引っかかるような、凸凹した感じが、手のひらで感じ取れますのでやってみてください。
タオルやクロスをたたんだ状態では、厚みがありすぎてダメなので、必ず一枚に広げて行ってみてくださいね。
セロファンを使う方法もありますが、「セロファンどうやって用意する問題」が発生するので、用意出来ない人は上記の方法で試してみてください。
ちなみにセロファンは、
- タバコの外箱の包装ビニール
- お菓子の箱(たとえばチョコボール)の包装ビニール
などのものが便利です。
指先に、サックのようにはめて使いましょう。
なぜ鉄粉を放置しちゃダメなの?
ダメというよりも、放置すると塗装を痛める原因になるので定期的に除去をおすすめします。
鉄粉が多い地域では3ヶ月に一回、そうでない地域は半年~1年に1回が理想ですね。
鉄粉はその名の通り「鉄の粉」です。
鉄は、水と空気で酸化します。酸化するということはつまり、「サビつく」ということなんですね。
黒い斑点からオレンジっぽい色に変化していたら、すでにサビている状態です。
そして、このサビをも放置することで、クリア層から塗装の層まで到達し、塗装自体をサビさせたり変色させてしまうのです。
目に見えないほどの鉄粉を放置することによって、大事な愛車をサビさせるかもしれないなんて恐ろしい…
そして塗装面でサビつくと、もう洗車で少しこすったくらいでは落とすことは不可能です。
鉄粉専用の除去剤と、粘土を使って作業しなければ落ちないんです。
知らない人は、なぜ粘土?と思うかもしれませんが、みなさんが思っている工作用の粘土とは少し違います。
その効果については次の章で説明していきますね。
鉄粉除去に粘土は必須!その効果は?
まず、鉄粉除去の作業には、専用の鉄粉除去剤と粘土の組み合わせが鉄板です。
状態がひどいほど、除去剤だけではきれいに取り除くことは出来ません。
というのも、先ほど「鉄粉が付着する」という表現をしましたが、正確には「ボディに突き刺さっている」んです!
突き刺さっている上に、サビて固着してしまった鉄粉は、洗車だけでは、落ちません。
スポンジで洗っても鉄粉の上を撫でるだけだし、強い力でゴシゴシ洗っても、鉄粉を更に塗装に突き刺しているようなもので、「除去」という言葉にはとど遠い…
そして鉄粉除去をする際、専用の除去剤を使用するわけですが、これも「溶かして浮かす」いわゆる鉄粉が取れやすい状態にするだけなので、これだけじゃダメなんです。
ここで粘土が必要なんです!
粘土を使うと、刺さった鉄粉を絡め取る事ができるので、ボディを傷つけずに除去することができるんですね。
鉄粉除去用の粘土はこういうものです。
様々なメーカーから販売されていますが、この粘土はコンパウンドが入っていません。
コンパウンド入りの粘土は表面を削った後、絡め取ることになるので、塗装に優しいとは言えません。
選ぶときは必ず、コンパウンドが入っていないものにしましょう!
なんだか最後に登場し、いいとこだけ持っていく救世主的存在ですが、鉄粉除去には無くてはならないアイテムと言えます!
鉄粉除去方法と粘土の使い方
鉄粉除去には、専用の液剤をボディに吹きかけていくわけですが、反応するとこのような状態になります!
https://twitter.com/takekaito0410/status/849097469032116224
すごいですよね!見てるだけでテンション上がるのは私だけでしょうか。笑
これは、アイアンイーターとも呼ばれる薬液を使って、科学的に鉄とアンモニアを反応させ、ピンク色に変色させているんです。
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↑こういうものを使うと、鉄粉を視覚化することができるわけです。
しかしまあ、こんなに普段汚れている事を考えると、車好きとしてはぜひとも自分の愛車でも試して見たくてムズムズすることでしょう。
通販でもいいですし、もし鉄粉取りを極めたいのであれば、近所のオートバックスとかでも販売されているのでチェックしてみるといいです。
でも、通販のほうがいくぶんかオトクです。
鉄粉除去に必要な道具はこの3つ。
- 鉄粉除去剤
- 粘土(鉄粉除去用)
- 水が使える環境
砂やホコリがある状態で鉄粉除去を始めると、粘土がいくつ合っても足りなくなってしまうので、作業前には軽く洗車しておいてくださいね!
作業手順は下記の通りです。
- 鉄粉除去剤をかける
- 粘土でこする
- 仕上げの洗車&拭き上げ
では早速、鉄粉除去の方法と粘土の使い方を説明していきましょう!
1.鉄粉除去剤をかける
先ほども説明しましたが、鉄粉除去剤をかけることで突き刺さった鉄粉を溶かして、浮かせてくれる役割を果たします。
洗車した後の車のボディにスプレーなどで吹きかけて、3分程度放置放置しておきましょう。
長ければいいというわけではないので、10分以上の放置は禁物ですよ!
鉄を溶かすほどの強い液剤なので、長時間放置は塗装にも良くないので気をつけてくださいね。
もし、1回で効果が薄いようなら、同じ工程を2回くらい繰り返すことで、より効果が高まりますので試してみてください。
2.粘土でこする
粘土を少し平らにしてこすって行きます。面積が広いと作業しやすいですし、効率的に鉄粉を絡め取ることが出来ます。
そして、この工程で大切なポイントは3つです。
- 水を掛けながら除去する
- タテ・ヨコ・ナナメからこする
- 粘土が汚れてきたら新しい面を使う
まず、除去する範囲は一気に広範囲をやるのではなく、狭い範囲を少しずつやっていくようにしましょう。
この時、施工面が乾かないように、水を掛けながら行ってください。
水を掛けながらやった方が作業しやすいですし、乾いた状態でこすってしまうと、粘土の跡が付いてしまうことがありますので注意してください。
鉄粉は色んな方向から刺さっているので、多方向からこすってみると取れやすいです。
たまに凄く頑固な鉄粉がありますが、何度かこすっていればちゃんと取れますよ!
作業しているうちに粘土が黒くなってきます。これは鉄粉や汚れが取れている証拠です。
汚れてきたら面を内側に練り込み、新しい面でこすると効果的に作業できます。
これを気になる箇所、または全面除去していきましょう!
ちなみに、鉄粉を一粒残らず取り除こうと思うと相当時間がかかります。
完全除去というゴールはありますが、あまりに状態がひどい場合は、果てしない作業になります。
自分でゴールを設定してある程度除去したら、作業を終了してもいいでしょう。
3.仕上げの洗車&拭き上げ
鉄粉除去が完了したら、仕上げの洗車&拭き上げタイムです!
拭き上げ後、素手でボディを触ってみてください!きっとツルツルで何度でも触りたい滑らかなボディになっているはずです!
きれいになってテンション上がるし、達成感で満たされるし、いいことばかりですね。
気になる所があればまた、粘土でこすって鉄粉をとり、作業完了です!
ここで一点考えなければいけないことがあります。
せっかく除去しても、今までと同じような使い方・保管方法では、せっかく落とした鉄粉がまたすぐに付いてしまいますよね?
やはり車を鉄粉から守る、何らかの対策が必要ということになります。
次はそんな鉄粉に効果的な対策法を紹介していきます!
鉄粉対策をご紹介!
はじめにハッキリとお伝えしておきます。車に鉄粉がつかない完全無敵状態を作る方法はありません。
でも対策をとることで、なるべく車に鉄粉がつかない状態を作る事はできます!
それを踏まえた上で、2つの対策法を紹介したいと思います。
- ガラスコーティングを施工する
- 駐車場の環境を見直す
ガラスコーティングを施工する
ご存じの方も多いと思いますが、ガラスコーティングは鉄粉対策に一番効果的と言えます。
というのも、硬く表面に凹凸のないガラスは、鉄粉が付着しにくいです。
また、付着したとしても、ほとんどが洗車をするだけで落とせてしまうので、お手入れも楽ちんです♪
せっかく鉄粉を除去しても、また同じ状況で生活していれば、すぐ元通り。この繰り返しです。
ちなみにワックスでは、鉄粉から塗装を守る役割は期待できません。
それどころか、付着した鉄粉の酸化を促進させることになるので、おすすめしません。というか、使わないほうがいいでしょう。
ワックスとコーティングの効果の違いなどは、こちらに詳しく記載しています。
是非参考にしてくださいね!
駐車場の環境を見直す
これは普段車をおいている、駐車場ですね。やはり屋根も無く雨ざらしの方も多いと思います。
屋根があるというだけで、特に鉄粉がつきやすいルーフやボンネットの鉄粉の量は相当変わります。
もし、屋根がある駐車場なんて用意出来ない!と言う場合は、車にカバーを付けることでも、鉄粉の付着を防止することが出来ますよ。
あと、最初の方でも書いたとおり、
- 交通量の多い道路に面している
- 線路や工業地帯の近く
だとより、空気中に鉄粉が浮遊している=車に鉄粉がつきやす環境なんですね。
引っ越すということは出来ないと思いますので、貸駐車場の場合は、場所を変えることで、効果的な鉄粉対策になるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事で“鉄粉は簡単に付くけど、簡単には落ちない”ということがわかっていただけたと思います。
鉄粉は何度落としても、必ず付着してしまうので、「なるべく付かない環境にする」ことが一番ですね。
ガラスコーティングでも、駐車場を見直すでも、今の環境と少し変えるだけで、鉄粉から守る事ができます!
是非参考にしてツルツルボディを維持してくださいね!
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