車の盗難は国内外を問わず後を絶ちません。
ちゃんとドアの鍵をかけたとしても、盗難されていしまう可能性だってあるんです。
そして、これを読んでいるあなたも、「盗難されたらどうしよう…」という不安にかられて、何か対策を考えてらっしゃると思います。車が盗まれてからでは遅いですし、旅先に盗難されたなんて日にゃ糖分立ち直れませんから。
特に人気車種は盗まれるときは盗まれますし、何事も「備えあれば憂い無し」でしょう。
最近では、様々な車の盗難対策の便利グッズがありますので、上手に活用することで、自分の愛車を守ることが期待できますね。
今回は、
- 車の盗難の傾向
- ハンドルロックの効果
- 車の盗難対策で便利なグッズ
などについて、まとめましたので是非参考にしてみてくださいね。
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お好きな所からお読み下さい
車の盗難の目的と年間の発生件数は?
車の盗難が後をたたず、2016年の国内での車両盗難被害の件数は、11,655件でした。
ここ数年は減少傾向にあるようですが、それでも1万件以上の被害はあるので、「自分の車も狙われるかもしれない…」という不安は常につきまとわりますよね。
そして、車を盗難するのは、ほとんどがプロ集団の犯行と言われています。
バイクは少年がいたずら目的でやることも多いらしいのですが、車の場合は狙われてしまったが最後、という事を覚悟しておかなければなりません。
ランクルやハイエースなどの人気車種はなおのことですね。

盗難した後は主に2つの目的で盗難されることが多いんです。
- 国内外で売る
- 犯罪に使用する
国内外で売る
車を盗む大きな理由は、「お金になるから」なんですね。
ご存じの方も多いと思いますが、日本製の車は、海外でも需要が高く、高値で取引されています。
ですので、国内で車を盗み、そのまま、もしくは部品を海外に売っているんです。
海外に流通させるには、流通ルートを確保する必要があるので、日本に住んでいる外国人が窃盗し、母国に流通させるという手口も少なくないのです。
国内の場合、そのまま売ることはできないので、事故車両や廃車になった車の車体番号を利用し、車検証を発行して、全く別の車として売られることがあるようです。
いずれにしても、流通ルートを確保しなければいけないので、計画的かつ集団での犯行が多いんですね。
国外にまで飛ばされてしまった場合には、もうひと目見ることも難しいでしょう。
犯罪に利用する
盗まれた車が、犯罪に使われることも少なくありません。
主に、犯罪後の逃走や密売などですね。
最終的には、国内外に売り飛ばされたり、乗り捨てされることも多いですが、そのままの状態で手元に戻ってくるということはほぼありえないでしょう。
さらに、盗難届を出していなかったりすると、あらぬ容疑をかけられ、事件や事故に巻き込まれてしまう可能性もあるので、気をつけなければなりません。
盗難されたら、まずは警察へ行き、盗難届を出すことが大切です。
車両保険に加入していれば、保険も使えるかもしれません。
↓車が盗難された場合の、手続きなどについては、こちらの記事でまとめています。
車が盗難されやすい場所や車種は?
車の盗難には、“盗難されやすい傾向”があります。
場所や車種にも、その傾向が表れていますので、1つずつ見ていくことにしましょう。
盗難されやすい場所
盗難さやすい場所は、ダントツで「屋外駐車場や路上」です。
- 自宅の敷地内でも
- 契約駐車場でも
車に近づきやすい上、深夜になるとあまり人が近づかないので狙いやすいんですね。
また、暗くてひと目につかないという理由で、立体駐車場のパチンコ屋なども盗難の温床となりやすいです。
なかには、車庫に入れていた車が盗まれた被害も少なくなく、安全といえるところはあまりなさそう。
他には、コンビニやスーパーの駐車場などで、鍵を挿したまま少し車を離れたスキに盗まれてしまうこともあるので、油断は禁物です!
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盗難されやすい車種
日本損害保険協会が実施する「第18回自動車盗難事故実態調査」(2016年の調査)では、下記のような結果になっています。
車種 | 件数 | 比率 | |
ワースト1位 | プリウス | 70件 | 18.8% |
ワースト2位 | ハイエース | 40件 | 10.8% |
ワースト3位 | ランドクルーザー | 39件 | 10.5% |
参考元:https://www.sonpo.or.jp/news/release/2017/1703_03.html
昨年の結果と同様、かつプリウスについては、3年連続ワースト1位になっています。
理由は流通量が多いことや中古車での買い取り価格が高いこと、海外でも販売できることや、単純に盗難しても同じ車が走っていることが多いというのもあります。
この3車種だけで、全体の約4割を締めており、特定車種に盗難被害が集中していることもわかりますね。
ハンドルロックの効果は?
車の盗難防止には、ハンドルロックが効果的と言われますが、その効果は賛否両論です。
また、結論からいうと「中途半端な安物は簡単に破られてしまう」という事も挙げられます。
ハンドルに取り付けることで、ハンドルを動かすことができなくすることができます。
なので、車のドアロックを破られても、車自体を盗難される確率は低くなるんですね。
ただし、安いものだと作りが簡単で鍵も壊しやすいのです。
プロの手にかかればその手のものは一撃で解除できてしまうので、ハンドルロックをつけていても意味がない場合もあります。
だから使うのであれば、硬く壊しにくい鋼鉄製で、鍵も特殊なものを選ぶといいですね。
特殊な鍵というのは
- ディンプルキー(鍵の板に凸凹の穴が空けられている鍵)
- クロスキー(鍵屋鍵の差込口が通常の直線だけでなく、十字の溝になっているもの)
などのものですね。
車を盗難から守るにはどうしたら良いのか頭を悩ませるところですが、現在はハンドルロックの他にも様々な便利グッズが売られています。
これら便利グッズをうまく併用することで、車を盗難から守ることができるんです!
車の盗難対策に役立つ便利グッズまとめ!

車の盗難や車上荒らしからの被害を未然に防ぐためには、
「犯人に犯行を諦めさせる」
ことから全てが始まります。
たとえばハンドルロックだけなら犯人が仕掛けてくることもありえますが、併せて防犯カメラが設置してあったり、車両にカバーが設置してあったりするだけでも効果は絶大です。
また、犯行に及ぶ時間がかかりすぎても盗難を諦める傾向にあるので、
「盗むことを最大限めんどくさくさせる」
という工夫は非常に重要になりますね。
ここでは、そんな盗難をめんどくさくさせるための“車の盗難対策に役立つ便利グッズ”をまとめました!
是非参考にしてくださいね。
その1. ハンドルロック
こちらのハンドルロックは使い方が3パターンあり、クロス形状の特殊な鍵がついているので、盗難防止におすすめです。
軽自動車からトラックまで幅広く使うことができるのが良いですね。
ハンドルロックを付けていることで、防犯アピールとしての視覚効果もあります。
ただし、ハンドル自体を切られてしまうと、すぐに外すことができてしまうのでこれだけでは安全とは言い難いですね。
その2. ハンドルロック センサー付き
こちらもハンドルロックですが、超音波センサーがついていて、異常を察知すると警報音が鳴り、LEDが点滅します。
車の盗難は人気が無い静かな夜間を狙った犯行が多く、盗む側としては大きい音や光を避けたがるので、とても効果的でしょう。
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警報音がなることで犯人も驚きますし、自身も異変にいち早く気がつくことができるのがメリットですね。
楽天市場の盗難防止ランキング1位になった、評価も高いアイテムなんです。
その3. ダミー防犯カメラ
ダミーの防犯カメラを駐車場に設置するのも効果ありです。
LEDライトが点滅することで、威嚇効果も抜群です!
ダミーなので価格も安く、カメラが有ると警戒されて、狙われることも少なくなります。
ただし、ダミーと見破られてしまえば犯人の思う壺なので、他のグッズと併用するとさらに効果的ですね。
その4. タイヤロック
ワンタッチで簡単に取り付け出来る鍵付きのタイヤロックです。
タイヤに取り付けることで、車を走らせようとしても、タイヤロックが引っかかり回転しないので、前進や後退しようとしてもできません。
1本でも効果は得られますが、4本取り付ければさらに効果的でしょう。
その5. ペダルロック
クラッチやブレーキペダルが踏み込めなくなるように頑丈な金属のキーで固定し、完全にロックします。
ハンドルロックと組み合わせれば、効果は絶大ですね。
ただし、デメリットとして、外からは見えない位置なので防犯アピールにはならず、毎回取り付けるには正直手間がかかって面倒な点があげられます。
その6. イモビライザー
イモビライザーとは、エンジンの始動を制御する盗難防止装置のことです。
仕組みとしては、専用キー(イモビライザーキー)に埋め込まれたICチップに記録されているIDと、車両本体の電子制御装置に登録されているIDが一致しなければ、エンジンを始動することができないようになっているんですね。
通常、複製した合鍵でもエンジンを始動させることができますが、イモビライザーキーの場合では、IDが一致しない限りエンジンは起動しないんです。
イモビライザーが流通したことにより、車の盗難件数も減少したのですが、近年では“イモビカッター”なるものが流通しています。
イモビカッターがあれば、登録されているIDを書き換えたり、無効化することができるので、簡単に破られてしまうこともあり、安全性の評価は下がって来ています。
その7. OBDガード
OBDガードは簡単に言うと、“イモビカッターによるIDの書き換えやIDの無効化を防ぐため”にあります。
イモビカッターで登録IDの書き換えや無効化するには、車についているOBDコネクターを使うので、OBDコネクター自体を、このOBDガードで隠してしまうというアイテムなんですね。
イモビライザー+OBDガードを装備すれば、安全性は高まりますが、2つにかかる費用を合計すると約3~4万円ほどになるので、お財布と要相談ですね。
その8. バッテリースイッチ
バッテリーのマイナス端子に取り付け、ダイヤルを回すだけで電流を遮断します。
これをバッテリーの電流が流れないということは、エンジンがかからないということなので、盗難対策になります。
しばらく使用しない時はスタンバイ電流をカットできるので、バッテリーの寿命を延ばす効果もあるんですね。
万が一に備え、任意保険もチェック

「ここまでやれば、あとは安心だ!」
とは思っていても、
プロの犯行を受ければ
あっけなく盗まれてしまう
なんて事も十分ありえます…。
たとえばイモビライザー非装着車であれば、ものの数分で解錠され、配線をいじってセルをスタートされ乗り逃げされてしまうようなケースもあるでしょう。
最近の車でも「リレーアタック」によって、スマートキーであっても容易に解錠されてしまうケースが後を絶ちません。
また、
自動車の盗難に遭った場合、警察を介して捜索をしてもらうことはできますし、盗難保険をかけておけば保険がおりますが
「車両の中に載っていた貴重品」
は通常だと、保証の対象外となる事が多いです。
任意保険の内容によっては車両に対する補償規定も変わりますし、積載物の補償も金額や内容は会社ごとで異なります。
仕事で車を使っている方は
高価な商売道具を乗せることもあるでしょう。
また、レジャーで車を使うときにも
旅先で盗難に遭う事など十分に考えられます。
万が一の備えのために、
任意保険の見直しもしておきましょうね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分は大丈夫と思っていても、盗難の可能性は0ではありません。
できることなら、長時間車から離れる場合には開けた明るい所に保管し、防犯カメラを付け車上荒らしに「諦めさせる」工夫をどれだけできるかが重要となります。
特に、盗難に遭いやすい車種に該当する車に乗っている方は、盗難防止対策の便利グッズを使ったり、車両保険などに入るなどして、万が一に備えることが重要ですね。
できる対策は一つ一つ行っていき、大事な愛車を守っていきましょう!
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