天気が良い日、洗車のあとに気になるのは…
やっぱり車の傷、ですよね。
洗車してきれいにしても、細かい傷が無数に入っている。これは「洗車キズ」と呼ばれるものです。原因は空気中に漂う、水をかけても落ちることがない「細かくて固い砂粒」の数々…。
黒い車とかはよくわかりますが、太陽光にさらされると見えるんですよね。細か~いひっかき傷が…。
せっかく心をこめてやった洗車。なのに、車をきれいにするために、愛情込めてやってる洗車が車を傷つけているなんて、悲しいなってもんじゃありません。
そこで今回は、車キズの直し方と使用するコンパウンドの種類、おすすめグッズまで紹介しちゃいます!
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お好きな所からお読み下さい
洗車キズがつく原因
洗車キズがつく原因、知ってますか?
洗車キズの多くは、ボディに付いた砂の粒子などを流さないまま洗車してしまうことが原因です。
たとえばこういう細か~い髪の毛のような傷がそうですね。
流石に2年経つと洗車キズが目立つようになってきた。 pic.twitter.com/Rzsbeid9ok
— 高橋 那央也 (@ono_0) March 8, 2017
洗車キズは、黒系やパールマイカ系のつやつやしたもの、濃紺や茶色など再度の低い色であればあるほど目立ちます。
なので、黄砂の時期やなんかの洗車はホント注意してやるべきなんですよね。
今まで私が見てきた中でも特にひどかったのは、黄砂時期に水洗い洗車に突っ込まれていったオデッセイです。
あれは、なかなかひどかったですよ。
車体についたこまか~い無数の傷。車を洗うつもりが逆効果なんてなんとも皮肉なものですよね。
また、きちんと流してから洗車していたとしても、砂はどこにでもついています。洗車機のブラシや手洗い用のムートンやスポンジに付いていることもあります。
拭き上げのときに古くて繊維の硬くなったタオルを使うことも要因の一つです。
車の表面は、繊細ですので、こういった細かな粒子で傷ついてしまうんですね。
砂恐怖症になってしまうことこの上ありません(特に黒系のボディは…)
洗車キズの対策方法は?
みなさんは一体どのように洗車しているでしょうか?
手洗いですか?
洗車機ですか?
どういった道具を使っていて、どこに保管しているでしょうか?思い出してみてください。
思い当たる節が合っても無くても、洗車方法を改善しないと、また洗車キズを付けることになります。
せっかく今回洗車キズを直すんですから、できれば傷つけたくないですよね?
でも、洗車することで全く傷つかないということは難しいですが、傷がつかないように考慮することでだいぶ変わります。
手洗いの場合は、
ボディに触れる、ムートンやスポンジの保管方法が大切です。
毎回きれいに洗って保管することをおすすめします。屋外に放置すると、砂ホコリまみれになってしまうのでやめたほうがいいですね。
洗車機の場合は、
古いプラスチック製のブラシで洗うような洗車機は避けたほうがいいです。
新しい洗車機は、大抵プラスチックではなくゴム製のものが多ので、傷はつきにくいといえるでしょう。
どちらにも共通して言えるのは、
洗車の前には必ず、
ボディを水で流すということです。
じゃぶじゃぶとケチらず水で洗って、あらかたの砂や汚れをとってから洗うのが鉄則ですね。埃でボソボソになったままの状態からフクピカで拭うなんてもってのほかです。
洗車キズになりにくい拭き上げの方法は?
また、
拭き上げに使うのは柔らかい布かタオル、もしくは拭き上げクロスがいいでしょう。
傷をつけたくなかったら、
「カサカサの雑巾」
「洗顔で使うような、水を吸うようになったタオル」
とかはくれぐれも使わないでくださいね。
拭き上げにオススメなのは、洗車用としっかり用途の謳ってあるものを使うようにするといいです。
専用品でオススメなのは「セーム皮」というものと、「吸水力」というものです。どちらも吸水力に優れていて、ゴシゴシを拭かずともペタっと乗せるだけで水を拭き取ることができます。
(↓クリックで拡大)
よほど汚れてカスカスになるまでは繰り返し何度も使えるので、洗車を極めたければ購入しましょう。
価格もそれほど高くないので、すぐに元が取れますよ。
拭き上げのコツは「風呂敷をかける感じ」
また、吹上タオルを使うときにもやってはいけないことがあります。
それは、床の拭き掃除をするような感じで「ゴシゴシ拭いてしまわない」ということです。
ついつい雑巾がけの要領で拭いてしまいたくなりますが、洗車の拭き上げのさいには
「風呂敷をバフっとかける」
というような要領で拭き上げをするのが望ましいです。
絵で紹介すると、こんな感じですね。

拭き上げクロスを水で湿らせて硬めにしぼり、両端をつまんだまま遠くめがけて風呂敷をかけるような感じで投げます。
その後、タオルの端っこをつまむようにして「ツツツ……」と引張りあげていきましょう。
すると、拭き上げで不要な押さえつけるような力がかからずに済むので、傷を最小限に押さえ、なおかつ水分を効果的に除去できます。
この方法は、コーティング系の洗車と併用すれば吸水クロスもつるつると滑るような感じで拭き上げができますので、ぜひやってみてくださいね。ディーラーや洗車専門店でもやられているノウハウです。
ちなみにルーフ(屋根)やボンネットは、この方法をバスタオルなどでやってしまっても傷がつかずとっても楽に拭き上げができます。
是非、今後の洗車方法も見直すきっかけにしてもらえればと思います!
コンパウンドの種類
洗車キズは、基本的にクリア層の傷なので、浅いものが多く、
コンパウンドで磨くだけで驚くほどきれいになります!
では、そもそもコンパウンドとは何なのか?
ネットで傷の直し方を検索すると、「傷にはコンパウンド」という文字が出てきますよね。それくらい鉄板の方法といえます。
簡単に説明すると、コンパウンドは研磨剤です。
正確には、研磨成分(研磨粒子)が配合されたものを言います。
主に、塗装を削ったり、磨いたりするために使われます。
イメージ的には、歯磨き粉のような感じですね。
コンパウンドの種類は主に
- 研磨粒子の大きさ
- シリコンの有無
の2つの項目で種類分けされ、用途も変わってくるんですね。
今回のテーマは「洗車キズ」ですので、
その用途に合った最適な
コンパウンドを選ぶ必要があるんです。
「傷にはコンパウンド」という情報だけで、何も確認せずに
コンパウンドを買うのはとっても危険です。
傷を直すために買ったのに、傷だらけになる可能性だってあるんです。
こういった危険を回避するためにもコンパウンドにはどういった種類のものがあり、どういったときに使うのか?
ということを知っておくよいいでしょう。
では早速コンパウンドの解説をしていきますね!
研磨粒子の大きさ
コンパウンドを選ぶとき、最も重要な項目ですね。
研磨粒子の大きさはだいたい4つに分かれています。
- 粗目
- 中目
- 細目
- 超極細(仕上げ用)
メーカーによって、番号が付いていたり、呼び方が異なることもありますが、
だいたいはこんな感じです。
深い傷は、目が粗い方から段階的に使うことで、きれいに仕上がります。
粗目・中目
傷直しにはほぼ使いません。
使うのは塗装の下地処理や、塗装の層まで到達しているような深い傷を直すときくらいです。
コンパウンドの種類を知らずに、このコンパウンドを車のボディに使うと…
細かい傷を直したかっただけなのに、まさかの傷だらけ…
考えただけでもゾッとする話です。
細目
これは洗車キズが特にひどい時、
水シミや鳥の糞で塗装が酸化してしまったときなどに使うことが多いです。
軽い研磨では落とせないような汚れを、削ることできれいにするときに使います。
超極細(仕上げ用)
研磨粒子が一番細かいコンパウンドですので、
「削る」というよりも「磨き上げる」という表現が一番近いと思います。
今回のクリア層の傷を直すのに、一番適した粒子の大きさですね。
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これを使うとくすみも落ちるので、色が明るくなったようにきれいに仕上がります。
シリコンの有無
要はシリコンが入っているか入っていないかの違いです。そのままですが…
シリコンは、
- 削った傷を埋める
- 艶出し
この2つのの効果があるので、傷直しのためだけに使うのであれば、
シリコンが入っていたほうがいいですね。
ただ、今回の洗車キズを直した後に、コーティングやワックス加工をする方も
いると思います。
その場合は、「下地処理としての研磨」して使うことになりますので、
余計な艶出しをしない、ノンシリコンを使うことをおすすめします。
この2つの項目を踏まえた上で、
今回の「洗車キズを直す」というとことをメインで考えた場合、一番最適なのは
「シリコン入りの超極細(仕上げ用)コンパウンド」になります。
では、最適なコンパウンドで、洗車キズを直していきましょう!
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洗車キズの直し方
以前、ドアノブの小キズの直し方を紹介しましたが、基本的な直し方は同じです。
関連記事 → ドアノブの小キズを治すためには?対策グッズや透明シールも紹介!
ですが、洗車キズの場合は基本的に、ドアノブの小キズのように小さい範囲で収まりません。
むしろ、車のボディ全体に傷が入っている様な場合もあります。
ですので今回は、広範囲に及ぶ洗車キズの直し方を説明していきます。
範囲が広くなることで、注意しなければならないことも増えますので
先にポイントを抑えておきましょう!
ポイントは、
- プレスラインは、またがずに区切る
- 円状に磨かない
- 力を入れすぎない
この3つです。
すべてムラなく均等に磨き、きれいに仕上げるためのポイントなので
覚えておいてくださいね!
まず、今回の作業に必要な道具を揃えます。
- シリコン入りの超極細(仕上げ用)液体コンパウンド
- コンパウンド用スポンジ
- 柔らかい布やクロス
- マスキングテープ
そして作業手順は3ステップだけです。
- マスキングする
- コンパウンドで磨く
- コンパウンドを拭き取る
用意するものも、手順も3つだけです。簡単ですね。
ポイント: 傷を直す作業の前には、砂やホコリを落とすために、必ず洗車をしてきれいにな状態で行いましょう。
では、始めます!
マスキングする
樹脂やゴムの部分にコンパウンドが付いてしまうと、白く残り取れなくなってしまいます。
また、エンブレムなども、万が一傷が入ってしまわないためにもマスキングで覆っておくといいでしょう。
この一手間をすることで、とても作業がやりやすいし、あとで後悔するようなこともありません!
コンパウンドで磨く
コンパウンド用スポンジにコンパウンドを適量つけます。
範囲が広い場合は、少し多めです。足りなかったら後から付け足してください。
そして磨く範囲で数回スポンジを軽く押し当てて、コンパウンドをバランス良くボディに付けてから磨いていきます。
ここで先ほどのポイント発動です!
- プレスラインはまたがない
- 円状に磨かない
- 力を入れすぎない
コンパウンドはあくまでも研磨剤です。
強い力でゴシゴシ磨けばどんどん塗装が薄くなります。
洗車キズは浅いものが多いので、スポンジの重みと少しの力でもきれいになります!
プレスラインがある場合は、またいで研磨するとでっぱりから削れてしまいます。
角度に沿って磨いていくようにしましょう。
コンパウンドを拭き取る
縦横2~3往復したら、残ったコンパウンドを布やクロスで拭き取って傷の具合を確認してみます。
研磨が足りなければ、また繰り返します。
きれいになったら、残ったコンパウンドをきれいに拭き取っていきます。
これで作業は完了です!
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洗車キズ直しのおすすめグッズ
今回は、液体コンパウンドとコンパウンド用スポンジでの
直し方を紹介しました。
ですが、各カー用品メーカーで他にも様々な便利グッズを出しています。
その中でも、是非使ってみたいおすすめのグッズを3つ紹介したいと思います!
- コンパウンド入りシャンプー
- キズ消しスプレー
- 小型ポリッシャー
1つずつセールスポイント、アピールしていきます!
コンパウンド入りシャンプー
これを使って洗車すると…
その名の通り、洗車とボディ磨きが同時にできるということなんです!
一石二鳥ですね!
ズボラな私にはもってこいの商品です!
ただ、何度も説明していますが、コンパウンドは研磨剤です。
このコンパウンド入りシャンプーで毎回洗車していると、
どんどん塗装が薄くなっていってしまう事になります。
毎回ではなく、洗車キズが気になってきたなーというときに
使うのがいいと思います。
キズ消しスプレー
使い方がすごく簡単で、
傷の気になるところにスプレーして拭き上げるだけでいいんです。
なかには水アカも落とし、艶出し効果のあるスプレーもあります。
これも一石二鳥、いや、一石三鳥ですね!
しかもスプレーなので、広範囲の洗車キズにもラクラク対応できちゃいます!
(研磨したあとはコーティングやワックスを必ずやってください)
小型ポリッシャー
液体コンパウンドなどでボディを磨くとき、広範囲であればポリッシャーを使うと便利です。
ただ、業務用のものは、性能はいいけど高いし、重いし
一家に一台!とはとてもじゃないけどならないですよね。
そんなポリッシャーも家庭用で販売されています!
ボディだけでなく、バイザーやメッキパーツ、ホイールやヘッドライトにも使える万能なポリッシャーですよ。
また、この小型ポリッシャーは、乾電池式なので、繰り返し使うことが出来ます。
小さいので、車に載せておいても邪魔になりませんね!
まとめ
今回のまとめは、“洗車キズを直すときの3つのポイントを守る”です。
簡単だからと言って、適当にやると思っているような仕上がりにならないこともあります。
私は業務用ポリッシャーで作業中、削りすぎて塗装を飛ばしたことがあります!衝撃でしたね…。
声を大にして言ってますが、全然笑えないやつです…。
手磨きだと、こんな自体になることはまずありえませんが、やっぱり、やるからにはきれいにしたいですよね!
便利グッズも活用しながら、洗車キズを直しちゃいましょう!
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