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カスタム・メンテナンス

タイヤ窒素ガス充填の値段相場や効果は?燃費の違いやメリットを調査

窒素ガスというものを聞いたことがあるでしょうか。

 

 

筆者はガソリンスタンドやカー用品店で「窒素ガスを入れると燃費がよくなりますよ!」と言われて興味津々だったものの、はたして空気を入れるだけで効果があるのか?と疑問になりました。

 

正直、目には見えず値札だけ付けて売ってるサービスのようにも感じましたので…。笑

 

もしかしたら、あなたもガソリンスタンド、カー用品店等で宣伝されているのをご覧になったことがあると思います。

 

「本当に大丈夫なの?もしかした詐欺まがいの商品じゃないの?」

 

と思う方もいるかもしれませんが、少し調べてみると全然そんな事はなく効果アリという事がわかりました!

ただ、充填に工賃はかかります。果たして費用対効果は望めるのか?という部分は気になりますよね。

 

改めて、窒素ガスについて掘り下げて見ることにしましょうー!

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そもそもタイヤに入れる窒素ガスとは?

タイヤの空気圧が徐々に下がってきた経験は誰にでもあるでしょう。

では、窒素ガスを普段入れている空気のかわりに入れるとどうなるのか?

 

これは結論から申しますと、

 

「タイヤの空気圧が下がりにくくなる」

 

という事が言えるのです。
タイヤは、ホイールとくっついているように見えて、実は微妙~なスキマがあります。

 

また、タイヤ自体も空気を通すのです(!)

 

もちろんタイヤ自体が劣化している場合もありますが、空気がタイヤを通り抜けるためです。

 

 

一般的に通常の空気を入れると、だいたい一ヶ月未満で1.5PSI 程度の空気圧を失うこともあるのです。

 

違う単位に言い換えますと、0.105kpa(キロパスカル)。

普通乗用車の、ファミリーカーのタイヤ空気圧がだいたい2.2~2.5kpaぐらいなので、意外と見過ごせない空気の量なのではないのかなと思いますね。

タイヤの空気圧チェックを怠ると…。

一年半ほど空気を充填しなければ、少しパンクしてしまったように見えるくらい減っています。

イメージ的にはこんな感じ。

いちばん右ような風になってしまうのです…。

この状態で高速走行をすると大変危険な状態。すぐにでもタイヤに空気を入れる必要があります。

最悪、高速道路でタイヤが破裂してしまう恐れがあります。

 

高速走行ではなくとも、空気圧の減少によりタイヤに掛かる負担が増え、燃費の低下にも繋がります。

なぜタイヤに負担がかかるのか?

 

人間の服に置き換えてみましょう。

  • ジーパン
  • 剣道などで着る袴

をそれぞれ履いた二人が50m走で勝負したら、たとえ袴を履いている人がプロの選手でも負けてしまいますよね。

 

実はコレと同じようなことがタイヤにも言えるわけです。

空気圧が低いタイヤはダルダルのような状態になり、高速で走れば走るほど足を引っ張るような現象が起こるわけですね。

 

だから、空気圧は適正に管理しておく必要があるんですね。

では、タイヤの空気圧を管理しがてら、窒素ガスを充填するとどうなるのか?

改めてチェックしていってみましょう。

窒素ガスを入れた時のメリットとは?

ガソリンスタンドやカー用品店などで宣伝されている窒素ガスはその名のとおり、

「気体の”窒素”のみが含まれた、タイヤに充填する空気」

ということになります。

では、メリットは何なのか?

 

順番に窒素ガスを入れた時のメリットを紹介していきましょう。

その1.タイヤの空気が抜けにくくなる!

普段私達が口にしている空気は、不純物が多く含まれています。

 

空気の比率に直すと窒素が77%、酸素が21%、その他1%となっております。

その他の中には水も含まれています。

つまり…タイヤの中には神経質に言うと、「タイヤやホイールを劣化させるかもしれない水分」が常に含まれることになるわけですね。

 

ここで窒素ガスを充填することにより、酸素の割合を減らす、窒素の割合を増やすことで余計な成分や水分をタイヤに含ませずに済む、ということになります。

 

窒素ガスを充填すると、酸素の割合を7%以下に減らすことができ、窒素は空気と違い、タイヤを通り抜けることができません。

酸素の割合を減らすことによって空気圧が3倍~4倍長持ちする計算になります。

 

空気圧の維持に効果はありますが、チェックの頻度が減らせるという感じですね。

 

 

そのため、窒素ガスは運送業で使われるトラックや大型バスなんかにも採用されることが多いんです。

その2.タイヤに使用されている金属やゴムが劣化しにくい

タイヤの内側にはワイヤーが入っており、このワイヤーの力によって、タイヤに掛かる力を最小限に抑える働きをしています。

他には、空気を充填する部分のバルブにも金属が使われています。

この金属が劣化する主な原因はズバリ、「水」です。

 

過酷な温度変化を繰り返すタイヤの中で水蒸気が発生し、その水蒸気が金属に付着することによって劣化していきます。

金属が錆びてしまえば、そこから空気が漏れてしまいますよね?

 

そうしてホイールとタイヤの間にできた微小なサビ部分などから、空気が漏れ出していってしまう、という事です。

 

また、タイヤの内側にはタイヤライナー、ベルトパッケージといった部位があります。

この「タイヤライナー、ベルトパッケージ」のゴム部分に酸素が反応し、劣化させてしまうという仕組みになっているんですね。

そうなってしまったが最後…。

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スミマセン、あくまで「例」です……笑

 

 

でも、酸素は読んで字のごとく、「酸化させる素」。鉄が錆びるのも酸素と化合するからで、ホイールの内部でも規模こそ違えど、同じ現象が起こっているのです。

 

 

タイヤも酸素でゴムが劣化していけばヒビが入り、そこから空気が漏れていき、最悪の場合バースト(走行中に破裂)してしまうのです…。

 

窒素にはゴムを劣化させる性質が無いので、酸素の割合が少なくなることにより必然的に寿命が延びる、という仕組みです。

その3.水蒸気が発生しにくくなる

水が熱せられることによって、水蒸気が発生します。

 

たとえば簡単に実験する方法として、小さいビニール袋に空気を入れて、ゴムで口をしばり屋外に一晩放置してみましょう。

 

おそらく、朝方になる頃に水滴が発生していると思います。

空気中の微小な水分により水蒸気がたまると、水分になるわけですね。

 

この水蒸気(水分)が各部を劣化させてしまうので、厳密に言うと水蒸気を発生させないようにしなければいけないわけです。

 

また水蒸気の発生条件には、

「高温な環境」

が主にありますね。

 

夏場であれば、外気によってタイヤ内部が熱せられ温度が上昇していきます。

冬場であっても走行時の摩擦によって、温度は上昇します。

他にも、結露による水の発生も懸念されます。

 

酸素は、水分を含みます。

これを窒素ガスに置き換えることによって、結果的に水蒸気も結露も発生しにくくなるということですね。

酸素には水分が含まれておりますので、酸素の割合を下げることよって水蒸気の発生量を下げることができ、結果として各部位の劣化を遅らせることができる、というわけです!

その4.最悪の事態になった時に二次災害を抑えられる

通常、タイヤに充填している空気には酸素が含まれています。

ということは…。

つまり「火を大きくする(ものを燃焼させる)特性がある」わけですね。

 

万が一大事故で車が燃えるような事があれば、タイヤに引火すると中に含まれている酸素が破裂したり、火の手を広げる可能性もあるということになるのです…。

 

窒素ガスであれば燃焼を促すことはないので、万が一火の手が迫っても危険が最小限に抑えられるという事になります。

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窒素ガスを充填する価格・料金・工賃相場は?

なにやらいいことづくめのようにも思える窒素ガスの充填ですが、

はたして料金はいくらなのか?コスパが気になりますよね。

 

という事で一通り調べてみることにしました!

 

まず、窒素ガスを充填できる所としては、

 

  • カー用品店
  • ディーラー
  • ガソリンスタンド
  • 街の自動車整備工場
  • タイヤ販売店

などで入れることができます。

(ただ、お店によっては受け付けていない所もありますので事前の確認を!)

 

窒素ガスを入れる金額相場としては、

「窒素ガスはタイヤ1本あたり、およそ500円程度」

で充填することが可能です。4本ですと、2000円。

 

価格はだいたい500円/1本であることが多いみたいですが、お店のなかには(特にタイヤ専門店では)1度でも充填をすると、次回以降の充填がタイヤを交換するまで無料にしてもらえるところも存在します。(参考までにですが、筆者の近所のタイヤ館であれば2回め以降はフリーだそうです。)

 

なので、

もしも窒素を充填したい場合には

「2回め以降は無料で入れてもらえるか?」

という事を予めチェックしておくといいでしょう!

 

1回2000円もあれば、そこそこガソリン入れられますからね!

窒素ガスを入れたあとの空気圧チェックの頻度は?

最後に気になるのが、空気圧チェックの頻度。

 

やり方は普通の方法と何ら変わりありませんが、窒素ガスが高寿命を謳っているのであれば、チェック頻度もある程度サボっていいのでは?とサボりグセのある筆者は思ってしまいます。笑

 

そこで頻度はどれぐらいなのか?と見てみた所、

「3ヶ月に1度は空気圧を見たほうがいい」

とのことでした。

 

ちなみに普通のエアチェックだと、厳密には月に1回もの頻度でやらなければいけないのです。

そう考えたら、高寿命というのは確かに納得できますね!

(自分のクルマでもやってみようかと思います!)

 

ただし!

タイヤは普段からいろんな所を転がっていますし、石や金属片が刺さったまま走行している可能性もあります。

側面などの外観も日常的に、遠出をする前日などには念入りにチェックしておくべきですので、入れっぱなしにしないようにだけしましょうね。

まとめ

窒素ガスには様々なメリットがあることがわかりましたね。

空気圧の減少には、ほぼデメリットしかないので、窒素ガスを入れないにしても出先でトラブルに見舞われたくない場合には頻繁にチェックすることをオススメします。

窒素による効果をすぐに実感することは、体感だと中々難しいかもしれません。

しかし、

万が一の時を考えれば、2回め以降の充填が無料になるお店であれば安心を買う「転ばぬ先の杖」的なイメージで使っておいても損ではないかなと。

 

ぜひ、安全面からの保険として窒素ガスを充填を考えてみてはいかがでしょうか?

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