ここ数年で注目されているスプレー式タイヤチェーンですが、みなさんご存知ですか?
タイヤにスプレーするだけで、タイヤチェーンのような効果を得られる優れものなんです!
スプレー式のタイヤチェーンと言われてやはり魅力に感じるのは、従来のようなタイヤチェーンのように重たい、かさばる、手入れが面倒というデメリットが無い点でしょう。
でも、
「簡単とは聞くけれど、本当に効果があるの?」
…やっぱり気になるところですよね。
雪道や凍結した路面を走るには、安全が最優先。手軽でも効果がなければ、使う意味がないですからね。
そんな状況でも、スプレー式タイヤチェーンは効果を発揮できるのかを調べてみました!
今回はタイヤチェーン(スプレー式)の効果と道路でのチェーン規制時の注意点、また特徴までを紹介していきます!
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お好きな所からお読み下さい
スプレー式タイヤチェーンてどんなもの?
聞いたことが無い人も多いと思います。
スプレー式タイヤチェーンとは、タイヤにスプレーすることで、グリップ力を高め、滑り止め効果を発揮してくれるものです。
なんとも画期的な商品ですよね。
みなさんの想像通り、タイヤ全体にスプレーして約5分乾燥させるだけと、使い方が簡単なのが人気の理由というわけです。
ちなみにノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤ両方に使うことが出来るので、便利ですね。
一見、「どんな雪道でもこのスプレー一本あれば大丈夫!」という印象を受けますが、果たして、スプレー式タイヤチェーンの効果はいかほどなのでしょうか?
スプレー式タイヤチェーンの効果は?
先に結論から言いますと、スプレー式タイヤチェーンは雪道や凍結路面に対して大きな効果があります!
さらには濡れた路面、雨の日にも効果的なんです!
スプレー式タイヤチェーンは、中に松ヤニなどの樹脂が入っていて、それをタイヤ全体にスプレーすることで、路面との摩擦力が大幅に高まり、滑りにくくなるという仕組みです。
樹脂がスパイクの役目をするんですね。
実際にスプレー前後で、そのグリップ力の違いを実感できるくらい効果があり、口コミでも高評価を得ています。
さらには、靴の裏にスプレーすることで、同じすべり止め効果を発揮してくれるので、一石二鳥といえますね!
ただし……。
雪道や凍結路面で効果を発揮するのは間違いありませんが、“万能”な訳ではありません。
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スプレー式タイヤチェーンにはデメリットもあるんです。この3つが主なデメリットと言えるでしょう。
- 長距離走行には向かない
- コスパが良くない
- タイヤが白く変色する
長距離に向かない
スプレー式タイヤチェーンは一度吹きかけると約70kmは効果が持続すると言うんですが、やはり一定ではなく、どんどん効果は弱まっていきます。
なので、効果が切れる前に途中で吹きかけ直す必要があるんですね。
少し面倒に感じますが、安全性を考えて走行するには50~60km走行した時点で、軽く吹きかけ直すと効果的でしょう。
コスパが良くない
これは内容量と価格を考えるとわかります。
商品により異なりますが、スプレー式タイヤチェーンは一本で約10~20本分の量が入っています。
大抵はタイヤ4本に使用することになりますので、最大でも5回分ということになりますね。
価格は約1,500~3,000円くらいなので、使用回数にもよりますが、あまりコスパは期待できません。
タイヤがベタベタになる
タイヤに粘着力のある樹脂をスプレーするので、ベタベタになったり、シミができ白っぽくなってしまうのもデメリットになります。
効果があるのはうれしいですが、手や車のボディについてしまうと取るのが大変で厄介なので、吹きかける際には十分注意を払ってくださいね。
チェーン規制時の注意点

さらに、このスプレー式タイヤチェーンには注意点があります。
それは、高速道路などでチェーン規制がある時は、対応できないという点です。
大雪などで積雪の量が増え車の運転が危険と判断される場合、高速道路や国道、山道などで、「チェーン規制」が発生します。
チェーン規制がある場合は、「スタッドレスタイヤやスノータイヤの装着」または「チェーンの装着」が必ず必要になり、スタッドレスタイヤは全車輪への装着、チェーンは駆動輪に装着しなければなりません。
路面の状況によっては、全車輪に冬用タイヤを装着していても、チェーンを装着していなければ通行できない、 「チェーン装着車以外通行止」 の場合もあるんですね。
こういったときは、もちろんスプレー式タイヤチェーンを使っただけでは、走行することは出来ません。
スプレー式タイヤチェーンが活躍する状況とは?
スプレー式タイヤチェーンについて一通り説明してきました。
みなさんお気づきかと思いますが、一言でまとめると“緊急時に活躍するもの”ですね。
これ一本あれば何もいらない!ではなく、基本的にはスタッドレスタイヤやタイヤチェーンの補助役と考えたほうが良さそうです。
具体的には、下記のような状況に有効ですね。
- 雪があまり降らない地域に住んでいる。
- スタッドレスタイヤが古くなってきてグリップ力が弱い。
- スタッドレスタイヤに変える前に雪が降ってしまった。
(ノーマルタイヤに交換したのに雪が降ってしまった。)
手軽で効果もありますが、過信すると危険です!状況に応じて使うため、一本車に置いておくと便利ですね。
まとめ
スプレー式タイヤチェーンのこと、わかっていただけたでしょうか?
最後にもう一度書きますが、“緊急用”、“補助役”であると認識しておいてくださいね。
雪道は常に危険と隣り合わせです。
「便利」「手軽」「簡単」という言葉にメリットを感じてしまいますが、やはり命がかかっていますので、安易にそういった言葉に乗ってしまうと、あとから後悔する結果にもなりかねません。
やはり安全性を最大限に考慮して、最善の状態で雪道を走行しましょう!
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