タイヤチェーン、ちゃんと選んでますか?
もしかして、この記事を読まれているあなたは、「適当に安いの使ってりゃいいでしょ!」というよりかは、「どんな感じで選ぶのが、価格と機能面を両立できるのか、選び方を教えて欲しい」という悩みをもっているのかもしれません。
あるいは、具体的にタイヤチェーンを選ぼうと思ったときに、ゴムタイプやチェーンタイプのものなどがあって選ぶのに躊躇してしまっているのかもしれません。
タイヤチェーンをちゃんと選べば、雪道や凍結路面を走行するときの安心感はグッと高まりますよ!
しかしながらタイヤチェーンには、いくつかの種類がありますし、購入するときに凄く悩むと思うんです。特に金属製と非金属製の違いですよね。
そこで今回はタイヤチェーンの選び方や金属製と非金属製の違い、取付簡単で便利なオススメのタイヤチェーンまでご紹介します!
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お好きな所からお読み下さい
車に取り付けるタイヤチェーンの必要性

タイヤチェーンは雪道を走るのにとても重要な役割を果たします。
最近はスタッドレスタイヤの性能が高くなり、タイヤチェーンを履く人が少なくなりつつありますが、スタッドレスタイヤだけでは雪道を走行する安全性を考えると不十分と言えるでしょう。
特に注意しなければならないのがこの2つ。
- 勾配の急な上り坂や下り坂
- 新雪走行時
これらはスタッドレスタイヤよりもタイヤチェーンの方が効果的なんです!
それは、スタッドレスタイヤよりもタイヤチェーンの方がグリップ力があり、滑り止め効果が高いことが理由ととしてあげられるからですね。
なので、スタッドレスタイヤを装着し、タイヤチェーンを常備しておくことで、どんな雪道でもより安全安心に走行することができる、というわけです。
また、意図しない雪道に遭遇(突然雪が降って朝真っ白になっていたり)のときには、取付簡単なタイヤチェーンがあれば、出勤前やお出かけ前でも対応できるので1セット持っていると便利ですね!
タイヤチェーンの種類と特徴
みなさんは何製のタイヤチェーンを使っていますか?
あまりピンときていない人も多いと思いますが、実はタイヤチェーンの種類は大きく分けて3つあるんです。
- 金属製
- 非金属製
- 布製
それぞれメリットや特徴を持っているので、1つずつ見ていきましょう!
①金属製
タイヤチェーンとしては昔からあるタイプですね。
使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
見た目はジャラジャラとした、金属製の文字通り「チェーン」のものです。
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金属製のタイヤチェーンは剛性も高く、専用に作られたものなので、雪道の中では抜群の安定性を誇ります。また、非常に丈夫なのでキッチリメンテナンスさえすれば、凄く長く使い続けることも可能。しかしながらランニングコスト、初期投資が安井のが魅力です。
しかし、スピードがそこまで出せないこと、積載したままだと経などでは燃費にモロに影響するというデメリットも存在します。
メリット
- 雪道や凍結路面で効果を発揮!
- コンパクトに収納でき、場所を取らない
- きちんと手入れして保管すれば耐久性は長い
- 価格が安い
デメリット
- 振動が大きく乗り心地が悪い
- 騒音も大きい
- 雪道以外ではすぐ切れてしまうので、こまめに脱着が必要
- 濡れたまま保管するとサビつき、切れやすくなる
- スピードが出せない(時速約30km)
デメリットにあるように、乗り心地が悪いのが難点ですね。
常に凸凹の地面を走っているようで、人によっては、車酔いを発症するほどです…。
そして、金属製でも形は2種類あるんです。知ってましたか?
- はしご型
- 亀甲型
形によって特徴や金額も変わってきますので、1つずつ紹介しますね。
はしご型
はしご型はタイヤにフィットし、上り坂には強いという特徴があります。
タイヤのサイズにもよりますが、価格が安く約5,000円~で買うことが出来ます。
ただ、はしご型は横滑りに弱いので、凍結路面では注意が必要です。
亀甲型
はしご型とは違い、横滑りにも強いことが特徴です。タイヤチェーンなら迷わず亀甲型をオススメします。
もちろん通常の雪道、凍結路面でも威力を発揮しますので安心ですね。
乗り心地もはしご型よりはそこまでひどくはなく、価格は約1万円前後になります。
②非金属製
非金属製のタイヤチェーンは主にゴムやウレタン製のものが多いです。
錆びませんし、長く使えます。重さも金属より遥かに軽量で、値段も比較的おてごろ。
この製品なんかはスマホ解説動画も付属しますし、ジャッキアップも不要。
「どれ選んだらいいかわからん!」という人にもオススメですよ。(詳細は下記画像をクリック。送料無料で5千円以下は良い…!)
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スパイクピンがついているので、グリップ力が高いのが特徴ですね。
メリット
- 雪道や凍結路面にバランス良く性能を発揮する
- 乾いた路面を走行しても切れたりすることがない
- 装着が簡単
- 振動や騒音が少ないので乗り心地が良い
- スピードを出してもOK(時速約50km)
デメリット
- 折りたためないので収納性が低く場所を取る
- 耐久性は金属製に劣る
- 金属製と比べると価格が高い
(タイヤのサイズにもよるが約2万円前後)
③布製
布製のカバーでタイヤ自体を覆うタイプです。装着も簡単で手軽ですがその分耐久性も弱いのが特徴です。
メリット
- 装着が簡単手軽にできる
- 軽くてコンパクトに収納できる
- 振動や騒音がほとんどない
- スピード出してもOK(時速約50km)
- 価格が安い
(タイヤのサイズにもよるが、1万円以下も多い)
デメリット
- 耐久性やグリップ力が弱い
- 高速道路のチェーン規制には対応できない
チェーン規制が出ているところでは、走行できない可能性が高く、あくまで緊急時用として考えたほうが良さそうですね。
金属製と非金属製の違い
それぞれのタイヤチェーンのメリットとデメリットを具体的にあげてきましたが、「結局、金属製と非金属製どっちがいいの?」と思う方も多いですよね。
そこで、わかりやすく項目ごとに比較してみようと思います。
金属製 | 非金属製 | |
乗り心地 | ☓
正直長時間のドライブはきついです… |
◯
比較的良好です。 |
耐久性 | ◯
手入れをきちんとすれば長持ちします。 |
△
ゴムなので劣化は早めです。 |
装着の手軽さ |
◯ 今はワンタッチタイプのものもあります。
|
◎
金属製よりも簡単 |
性能 | ◯
凍結した路面に強い |
◎
雪道・凍結路面ともに強い |
価格 | ◎
約5,000~1万円前後 |
△
約1万5,000~2万円前後 |
それぞれの項目で比べてみると、価格は高くなるものの、乗り心地や性能を考えると総合的には非金属製が優れていると言えるでしょう。
タイヤチェーンの選び方
選び方のポイントは、この3つを抑えればOKです!
- タイヤのサイズ
- 装着の手軽さ
- JASAA(ジャサ)認定されているか
ポイント1.タイヤのサイズ
タイヤのサイズはタイヤチェーンを購入する前には必ず確認する必要があります!
サイズが合わないと性能を発揮しないばかりか、走行時も危ないので、しっかりとタイヤにフィットするように、サイズを確認しましょう。
タイヤのサイズは、タイヤ自体に記載されています。例えば「155R12」とか「175/80R13」という感じです。
自分で見てわからなければ、カー用品店の店員さんに聞いてもいいですね。
ポイント2.装着の手軽さ
一昔前までは、タイヤチェーンを装着するにはジャッキアップが必要だったり、車を動かさないと行けなかったり、本当に一苦労でした。
寒い中外で何時間も作業したくないですもんね…。
今は、ジャッキアップや車移動不要の簡単に取り付けられるタイプが多く、とても人気です。
ワンタッチで装着できるタイヤチェーンを選ぶといいですね。
ポイント3.JASAA(ジャサ)認定されているか
これは、非金属製の場合のみのポイントです。
JASAA(ジャサ)とは一般財団法人日本自動車交通安全用品協会(タイヤ滑り止め装置認定委員会)の通称で、非金属製のタイヤチェーンに独自の基準を作成して、基準以上の性能であるものに認定マークをつけているんです。
認定項目は
- 600km以上の耐久性
- アイスバーンに強い
- 着脱が容易
- 高速道路の本線やインターチェンジの坂道をすべてクリア
などがあげられます。
見たことある人もいるかもしれませんが、「S」のマークが入っているんですね。
これがあることで、一定の条件はクリアしているわけなので、一つの判断基準になるわけです。
是非購入するときは気にして見てみてくださいね。
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簡単取り付けオススメタイヤチェーンを紹介!
やっぱり性能も大事ですが、取り付けが簡単な方がいいですよね!
そこでここでは取り付けが簡単ということに絞って、オススメのタイヤチェーンを紹介したいと思います!
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オススメ1.
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こちらは亀甲型の金属製のタイヤチェーンで、取り付け時間約5分で装着できちゃうんです!
今までの苦労は何だったの…と言いたくなりますが、簡単に越したことありませんよね!
女性でも簡単にできるのでおすすめです!
オススメ2.
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こちらはウレタンの非金属製タイヤチェーンです。特殊な形状により、グリップ力があるのが特徴です。
取り付け簡単な上、取り付け方を説明したDVDがついているので、初めてでもスムーズに装着できそうですね。
ちなみにJASAA(ジャサ)の「S」マークも付いているので安心です!
オススメ3.
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こちらはゴム製のタイヤチェーンです。
ゴム(ポリウレタンラバー素材)を採用しているので、タイヤにフィットし、スパイクピンの効果をより発揮することができるんですね。
通常、非金属のタイヤチェーンは劣化が早いと言われていますが、このタイヤチェーンはポリウレタンの特性により、金属よりも約2倍長持ちするんです!
価格も安く、簡単取付動画もついているのでかなりオススメです!
実際に筆者もタイヤチェーンを購入して装着してみました
ただ、ここまでお話していることはあくまで机上の空論感が残っています。
いわば命を預けるものなわけですから、慎重に選んでいきたいものです。
というわけで、実際に筆者もタイヤチェーンを購入して、
- 実際の使い勝手はどうか?
- 取り付けは難しくないか?
- 走行上の問題はないか?
などについて、実物を通してレビューしてみるために、雪の降っている山奥でわざわざ写真を撮ってくることにしました。
今回購入してみたものはこちら!今まで紹介したものも一度は検討してみましたし、おすすめはしましたが、
「もうちょっと高めな製品のほうが安心できるかな…。」
ということで急遽変更です。とはいえまだまだ安価な部類に入ると思います(実際の価格は画像をクリックORタップ)
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今回購入したのはポリウレタン製のチェーンでした。見た目はこんな感じで、走行面に対して鋲が打ってあります。
アマゾンなどでも安価な製品はあるものの、粗悪な仕上げだったり、錆びていたり、すぐに壊れたり?のレビューが多かったのですが、こちらは完全新品ですね。

収納袋。
大きめの枕ぐらいのサイズで、非常にコンパクトです。ここの袋に2枚1セットで入っております
(商品一つ購入すると、2枚ワンセット。駆動輪に取り付けてください。4WDの場合は後輪にも取り付けると安心でしょう)

全パッケージはこんな感じ。
- タイヤチェーン2セット
- 取り付け用のドライバー的なもの
- 雪かき道具
- 保護手袋
- 説明書
- 収納袋
のセットです。

さあ、さっそく取り付けてみるとしましょう。
(と、この時、まだ筆者は大事なことに気づいていなかったのです…。)

上記の写真のまま、タイヤの裏側に手を入れ敷き込んでいきます。

そのままぐいっと引っ張るのですが、ここでは雪かきの道具を使ってタイヤのフチ部分の雪を削っていきます。こうすることでチェーンがくまなくフィットしますね。

タイヤ下部分に敷き込んだら、お次はチェーンをタイヤ頂点に向かって敷きつける作業。
チェーン両端を起こしていき、このようにバンド結束部分で密着させます。

その後バンド同士をくっつけるのですが、ここでトラブル?発生。

タイヤチェーンは基本的にサマータイヤ専用のものが多い
筆者のミスなのですが、
【スタッドレスタイヤにタイヤチェーンはつけられない】
ということです。
タイヤサイズで対応している表記があったとしても、スタッドレスタイヤのほうが構造的に、タイヤの外周部分が角ばっており、一回りサマータイヤよりも大きいからですね。
なので、実際に取り付けをされる場合には、サマータイヤでの取り付けをご検討くださいね。
ただ、この製品自体は取り付けも非常に簡単で、説明書もYoutubeで動画が上がっているので非常にわかりやすいです。
ハンドルにて締め付け作業も容易にできるようで女性でも使いやすい設計。こんな感じで、最後の締め上げ作業をドライバーでぐいっと回す感じです。

まとめ
タイヤチェーンのについて、理解していただけたでしょうか?
スタッドレスタイヤを装着していれば無敵!と思っている方も少なくないと思いますが、そんなことはありません。
大切な人を乗せて運転するわけですから、冬季はやはり安全性をより考慮し、タイヤチェーンは1セット常備しておきたいところですよね。慣れていない所へ遠出する時に用意すると、心強いですよ。
そして一番重要なのは、時間に余裕を持ち、速度を落として安全運転を心がけることです。
雪道やアイスバーンも、快適に楽しくドライブしましょう!
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